(372)

① 絶対にレンズを拭いてから撮る!

こちらは以前の+genic styleの記事でも書きましたが、スマホのレンズは意外と皮脂がついていて汚れていることが多いのです。
レンズが汚れたまま撮ると、画像全体が白っぽくなったり、光のすじが入ってしまったりします。
これは「皮脂がついているスマホで撮りました」と自分で宣伝しているようなものなので恥ずかしいから絶対にレンズを拭いてから撮るクセをつけましょう!
 (356)

こんな風にぼんやり白く写ったり、光のスジが写っちゃっている写真を撮ったこと、ありませんか?

それ、皮脂です。

② 食べる前に撮る!

これは料理写真において当たり前と思われがちですが、美味しい料理を目の前にした際に思わず撮るのを忘れて食べちゃったことありませんか?
別に食べっちゃったものはSNSにアップしなければ良いだけですが、例えばSNS映えする料理を行列に並んで辿り着いたとしても、一口食べてしまったら見栄えが悪くなって残念な写真になってしまったりします。

もちろん、狙って食べかけの写真を撮る場合もあるのでそこは演出次第とも言えますが、基本的には「食べる前に撮る!」を徹底しましょう。

ただ、その際には折角の料理が冷めてしまったりしないよう、お店の迷惑にならないように手早く撮影しましょうね。
 (357)

一口食べてしまった!
と思っても、演出ですよとばかりに撮れば、それはそれでOK。

これは良い例ですね。
 (359)

一方でこちらはうなぎに一箸入れてしまってから慌てて撮った一枚。

なんだか残念な感じになっていませんか?

③ 背景に気をつける!

せっかくフォトジェニックなお料理が出てきても、写真を撮る際に余計な背景が写り込んでしまっていては台無しになってしまいます。

よくありがちなのが、お手拭きや割り箸の袋、お水、レシートなどが写り込んでいる写真。
記録として残すだけの写真なら、背景に何が写っていても良いですが、SNSにアップして友達などの目を汚さないよう、見栄えも多少は気にしたいところですよね。

お料理が来たら、撮影する前に周囲を少し片付けるだけで、見栄えが全然異なります。
ほんの数秒の片付けをするようにして、フォトジェニックな料理写真になるようにアレンジしてみてくださいね。
 (358)

これでもわるくないですが、アルバイト募集とかお手拭きが写ってしまっています。
それらが無ければ、もっと被写体が引き立つのに、余計なものに目が行ってしまいます。

④ 日の丸構図を避ける!

ここからが実際の撮影のテクニックです。

日の丸構図とは、被写体を中央に配置して撮る構図のこと。
まさに日本の国旗「日の丸」のようにレイアウトして撮る構図のことで、写真初心者の人が意識せずにやってしまう構図でもあります。
もちろん、狙って日の丸構図にすることもありますが、「なんかつまらない写真だなぁ」と思う写真は、だいたいこの日の丸構図になってしまっている場合が多いです。

「ではどういう構図にしたらよいか」ということですが、被写体を少しセンターからずらして撮るようにするだけでそれっぽく撮れます。

例えば、お皿の左右どちらかをフレームからはみ出すように撮ってみたり。
こうするだけでも日の丸構図よりもそれらしいお料理フォトに見えるはずです。
 (360)

まさに日の丸構図。
せっかく良いお肉でも、なんだかつまらない写真になってしまっています。
 (361)

こちらも美味しそうなうな丼ですが、ほぼセンターにドーンと撮っただけの日の丸構図に近いので、オシャレには見えませんよね。
 (362)

同じような丼物でも、あえてセンターを外して構図を決めることで、より被写体が引き立ってきているように見えませんか?
 (363)

あえて右側だけをフレームアウトすることで、左側に空間が生まれてオシャレな感じに見えませんか?

⑤ 撮影する角度を工夫してみる!

先程の「日の丸構図を避ける」というのと似ていますが、撮影する角度を工夫してみると、オシャレに見えるお料理写真になったりします。

よくあるのが、「ドローン撮り」とも揶揄される、お料理を真上から撮る手法です。
通常、着座した状態でテーブルの上の料理を撮ったりしますが、立ち上がって上から料理を撮ってみるという手法です。
店内であまり高い位置にスマホを構えると目立ってしまって恥ずかしいのでほどほどにしましょうね(笑)

では実例を見てみましょう。
 (364)

まずは普通に着座した状態で撮った一枚。

これでも悪くない写真だと思います。

でも角度を変えて撮ってみましょう。
 (365)

同じ被写体でも真上から撮ってみると、また印象が変わりませんか?
これも日の丸構図を避けてフレーミングしていることでオシャレな感じに演出されています。

大きさの違う3つの円が良いリズムになっていますよね。
このように真上から撮影する際にも、ちゃんと真上になるように撮るとお皿などが歪まずにキレイに見えます。
また、テーブルの端などが写ると曲がっているのが気になったりするので、あえてお皿を全部フレームに収めずに、大胆に上記のように中央部分だけをトリミングするのも良いでしょう。

真上から撮影する場合には、自分の影がテーブルに落ちないように注意しましょうね。
 (366)

撮る前に、周囲を片付けて、オシャレに並べるのもいいですね。

普通なら背景として邪魔になるタバスコやお手拭きなども、こうして撮ればデザイン要素となります。
 (369)

うなぎの写真が多いですが(笑)

こうして真上から撮ったり、被写体を中央にレイアウトするのをあえて外すことで、写真にリズムが生まれてユニークに見えます。
真上からじゃなくても、あまり寄りすぎていると何の料理かわかりませんし、逆に引きすぎていたりすると余計なものが写ったりするので、画角を工夫して料理がオシャレに写るようにいろいろ調整してみるといいでしょう。

例えば、通常は斜め45度くらいから料理を撮ると良いとされていますが、あえて低い位置から料理を撮ることで、カフェなどの背景をボカして入れることもでき、その料理の周囲の情景を見せることもできます。

斜め45度だけじゃなくて、真上からのドローン撮りや、低い位置からの低空撮影も使ってみると面白いかもしれませんよ。
 (367)

低い位置から料理を撮って、あえて背景を入れた一枚。

カフェの雰囲気が伝わってきて、どんなところで食事をしているのかイメージできて良いですね。

食べ物だけじゃなくて、お見せの雰囲気も素敵なところなら、このように背景として一緒に写り込ませる撮り方も良いでしょう。
 (368)

なんてことはない惣菜屋さんのお弁当も、公園の雰囲気と合わせて撮ると、ピクニックに来たみたいで、ワクワクした一枚になります。

まとめ

何気なく撮っているスマホ写真ですが、上記5つのことを心がけることで、今までよりもグッと素敵な写真になるはずです。

基本は、スマホを構える前に一手間かけるってくらいに考えておけはOK。
レンズを拭いたり、周囲を片付けたり、それだけでも変わってきます。

さらにお料理写真を美味しそうにオシャレに見せるテクニックもありますので、それはまた別の機会でご紹介します。

今後の+genic styleもお楽しみに^^
31 件

著者

関連する記事

関連するキーワード