【カメラ講座】基本は『ズームレンズ』と『単焦点レンズ』の2種類

レンズは大きく分けるとこの2つ

レンズは大きく分けるとこの2つ

画像はソニーの代表的なレンズです。

交換レンズはこの「ズームレンズ」と「単焦点レンズ」分けられているので、この違いについて覚えると良いです。

【カメラ講座】『ズームレンズ』ってどういうもの?

『ズームレンズ』は名前の通りズーム(拡大・縮小)の機能が付いています。
近くのものをハッキリ撮りたい、遠くのものを拡大して撮りたい、などの用途に合わせて、1本のレンズで用を足してしまうので、非常に便利なレンズです。

デジタルカメラ専用のズームレンズは、携帯に搭載されているレンズとは違うので画質の低下なども心配ないです。

ズームレンズは用途によってさらに細かく分類されるので、後程ご説明していきます。
ズームレンズでは画角が変わる

ズームレンズでは画角が変わる

左側はズームアウトしている状態。
被写体全体が良くわかります。

右側はズームインしている状態。
アクセサリにズームしているので、モデルさんの顔は見えなくなりますね。

【カメラ講座】『単焦点レンズ』ってどういうもの?

ズーム機能がないレンズです。
撮影できる距離が決まっているので、出来ることは限られてしまいます。

その代わり、非常に美しいボケ感を出したり、暗所での撮影に強かったりと、単焦点レンズならではの特徴や魅力を持つレンズです。
単焦点レンズではボケ感がくっきり

単焦点レンズではボケ感がくっきり

左側は単焦点レンズでの撮影。
明るさやボケ感が魅力ですね。
奥の観葉植物は、手前の観葉植物に対して、大きくボケているのがわかります。

右側はオートフォーカスでの撮影。
奥の観葉植物もはっきりと映っているのがわかります。

【カメラ講座】『マクロレンズ』っていうのもあるよ

上記の『ズームレンズ』と『単焦点レンズ』以外に『マクロレンズ』というものがあります。
基本的には『単焦点レンズ』に分類されることが多いようです。(※ズームできるものもあります)

前回の記事で『焦点距離』について説明しましたが、レンズには適正なピントを合わせるための距離が定められています。
あまりに近すぎるとピントが合わない、ということがあります。
人間の目でも、あまりに物を近づけるとピントが合わなくなりますが、それと同じですね。

この『マクロレンズ』なら被写体に限界まで近づいて撮影することができるので、ルーペ越しのような写真を撮影できます。

被写体の質感や、細やかなディティールを捉えることができるので、植物や昆虫などの撮影によく使われています。
もちろん普通の単焦点レンズとして使うことも可能です。
マクロレンズでは細かい質感もくっきり鮮やか

マクロレンズでは細かい質感もくっきり鮮やか

写真のように、花の細かなつくりや水滴の質感など、きれいに表現できますね。
物凄く近い距離での撮影に向いています。

【カメラ講座】用途によってレンズはさらに『広角』『標準』『望遠』に区分けされる

『広角レンズ』『標準レンズ』『望遠レンズ』はそれぞれ画角の違いです。

『広角レンズ』は広い範囲を撮影することが得意なレンズです。
たとえば狭い空間で距離を担保できないような撮影状況でも、空間の全景をしっかりと捉えることが可能です。
そのため部屋の撮影などで良く活用されます。

『標準レンズ』はその名の通り標準サイズ=目で見た映像に近い写真を撮ることが得意なレンズです。

『望遠レンズ』は遠くの方を撮ることが得意なレンズです。
広角レンズや標準レンズよりもグッと画角が狭いので、撮影したいものを大きく撮りたい場合に有効です。
一般的に100mm以上のものだと中望遠、200mm以上のものだと望遠に分類されるようです。
広角レンズは狭い空間で効果を発揮します

広角レンズは狭い空間で効果を発揮します

部屋のインテリアの撮影などでは広角レンズは大いに役立つでしょう。
もちろん、とても広い部屋に住んでる方もいらっしゃると思いますが、それでも部屋全体を写真に収めるのは難しいですよね。

そんな時には『広角レンズ』が大きく役立ちます。

【カメラ講座】レンズはどこのメーカーでも同じレンズが使えるの?

交換レンズは何でも良いというわけではありません。
各メーカーによって取り付けできる仕様が異なっているので、それに合うレンズを選ぶ必要があります。
『マウント』と呼ばれるもので、カメラとレンズを取り付ける部分のことを指しますが、この仕様(規格)がメーカーごとに異なるのです。

キヤノン製品の場合  = キヤノンEFマウント
ニコン製品の場合   = ニコンFマウント
ソニー製品の場合   = Aマウント/Eマウント
オリンパス製品の場合 = マイクロフォーサーズマウント/フォーサーズマウント
パナソニック製品の場合= マイクロフォーサーズマウント/フォーサーズマウント
ペンタックス製品の場合= Kマウント

オリンパスとパナソニックだけが共通のマウント規格を使用していますね。

【カメラ講座】レンズの『EF24-70mm F2.8』ってどういう意味?

レンズには必ず”どういうレンズなのか?”が表記されています。

キヤノンの場合、レンズには『EF24-70mm F2.8L』などと書いてあります。
これは”EFマウント”で”24mm~70mmの焦点距離”で”F値が2.8”ですよ、という事です。

ソニーの場合は、レンズには『FE 24-70mm F2.8』などと書いてあります。
これは”フルサイズのEマウント”で”24mm~70mmの焦点距離”で”F値が2.8”ですよ。という事ですね。
ソニーだけは『Aマウント』と『Eマウント』という規格が存在しているので、こういう表記になります。

ちなみに違いは何かというと・・・
『Aマウント』はミラーレス一眼などのAPS-Cサイズの画角のカメラ用レンズ。
『Eマウント』はフルサイズカメラ用レンズ。
という違いです。
購入する際には注意が必要ですね。

【カメラ講座】まとめ

レンズ選びは、カメラ選びと同じくらい重要です。
そのレンズ次第で撮れる写真が決まってしまうからです。

撮りたい写真に対して、レンズ選びを間違うと、どうやっても理想的な写真は撮れません。
どのレンズも高額なので、購入の際には慎重に選んだ方が良いです。

わからない場合はカメラ専門店の店員さんに聞いてみましょう。
最適なレンズを選んでくれるはずです。

次回はカメラ本体の選び方についてお伝えしたいと思います!

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